5月2日の日経新聞1面記事が謎だ
今朝の日経新聞、1面にでかでかと載っている記事が謎だ。

「街の電力 水素で発電」
大林組・川重 CO2 2割削減

とある。そして読み進んでいくと、

天然ガス8割・水素2割で発電する
天然ガスをパイプラインで、水素をタンクローリーで供給するらしい。

だが待って欲しい。ご存知の方も多いと思うが念のために書いておく。
今現在、水素の製造方法はおおまかに二つ、

・天然ガスや原油に水蒸気改質法を用いてつくりだす。
・水の電気分解

後者は最初から却下だろう。

水を電気分解して作った水素で発電なんて効率が悪いにもほどがある。

となると水蒸気改質法を使用して水素を作り出すということになるが、しかし
わざわざ水蒸気改質しなくても100%天然ガスで発電したらいいんじゃね?

という謎にぶちあたる。

目端の効く人間なら誰しも、そう思う。そんな内容の記事をわざわざ、しかも日経新聞の朝刊に持ってくる意味は??

謎が謎を呼ぶ記事だ。そこでちょっと調べてみた。日経が一面で取り上げる記事は、大抵過去に関連記事がある。

ありました

水素を安く大量に 呉越同舟で挑む世界初の供給網
NEDOが主導、7社が参加  
2015/6/23
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO88275380Z10C15A6000000/?df=2

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ09HWG_Z00C15A6TJC000/

ほぼ1年前の記事に、同じく川重とNEDOが参画した水素プロジェクトの記事がある。

そして、今朝の記事をよくよく読んでみれば、一番最後に、水素を海外から供給する、とある。

なるほど、海外にプラントを立てて、捨てられる予定の屑石炭や原油を水蒸気改質して水素に変え、日本に持ち込むつもりなのか。

NEDOとつながりがある事に一抹の不安があるのだが、お役所がからむと小麦と同じで高い水素になる予感がするw

CO2排出量の抑制に重きを置いてるだけなんじゃ?

原油安が再燃すれば、恐らく天然ガス発電のほうが効率いいだろう。

水素つくるなら僕なんかはむしろ、余ってきたメガソーラーに電気分解させて備蓄させといたほうが効率がいい気もしないではない。

まあ、そんな感じで。

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