アルメニアとアゼルバイジャン両軍衝突

http://www.asahi.com/articles/ASJ4263SZJ42UHBI01G.html


現地の報道によると、本格的な戦闘になりつつあるようだ。
これは、実はトルコとロシアの代理戦争的様相を呈している。

アゼルバイジャンにはトルコ系住民が多くおり、イスラム教が多数を占めている。
かたやアルメニアはキリスト教徒が多数おり、ロシアが肩入れしている。

事の発端は1990年代にアゼルバイジャンのキリスト教徒住民が、独立してアルメニアに併合される事を望み、当時、内戦にまで発展した。

ナゴルノ・カラバフ戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%95%E6%88%A6%E4%BA%89


1994年の停戦以降は、何とか小康状態を保っていたが、今回、シリアでのロシア対トルコの対立をきっかけに再燃したものと思われる。

シリア和平でPKKを叩けなくなったトルコがアゼルバイジャンに肩入れしてアルメニアを挑発したのと、ロシアとしては、94年のビシュケク議定書で作り上げた自治州を守らなければ、地域の沽券にかかわるということだろう。

シリア難民の流入でテロが頻繁におこり、トルコの現体制は外に敵を作る必要がある。
NATOとしては頭が痛いが。

アメリカは大統領任期が10ヶ月を切り動けず、ヨーロッパは中東難民で混乱して足並みが揃わない。アジアに目を向ければ北朝鮮の挑発が続き、中国とアメリカは離れたり付いたりしている。

つまるところ、今年いっぱいは世界は混乱し続ける。





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