香港銅鑼湾書店「失踪事件」

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/218009/011100027/?ST=world


ちょうど、1月13日の日経ビジネスに、しかもTOPに載らずにひっそりと掲載されていたので紹介します。
マスメディアでも流れましたが、詳細は判っておられない方が大半だと思いますので。

以下に引用します


昨年10月17日に店筆頭株主・桂民海の行方が分からなくなり、10月24日に同書店の創始人で店長の林栄基が消え、10月26日に株主の呂波、書店経理の張志平、そして最後に12月30日に店主の李波がいなくなった。

中略

桂民海はスウェーデン籍でドイツ在住。1964年寧波生まれの満族で、1985年に北京大学歴史系を卒業した秀才。本人も詩作などを楽しむ文人という。タイ・パタヤにリゾートマンションをもっており、そこに滞在中、何者かに拉致されたもようだ。マンションの監視カメラに不審な男性が映っているという。BBCの取材によれば、行方不明になった後、友人を名乗る4人の中国人がマンションの管理部門を訪れ、桂民海の自宅に入れるよう許可を求め、自宅のパソコンを持ち去ったという。このとき4人は「桂民海はカンボジアで友人とギャンブルをしている」と説明したという。これとほぼ平行して、本人から管理部門に電話連絡があり、「心配する必要はない」「友人と一緒にパソコンをいじっている」と話していたとか。これは明らかに、桂民海が何者かに身柄を拘束されているということの証左といえる。

 2番目に失踪した林栄基はすでに還暦を迎えた香港人。10月23日に最後にパソコンにアクセスしたのち、行方不明になった。香港にいるのか、深圳にいるのか分からないまま、林栄基の妻は11月5日に警察に夫の行方不明を届けたところ、その数時間後に本人から妻に電話があり「失踪ではないから、警察への失踪人捜査を取り下げるように」と言ったという。出入境当局は最後まで、彼の出入記録の照会に応じなかった。

中略

 一方、銅鑼湾書店の書店員の張志平は妻が東莞に暮らす中国人で、ちょうど東莞の妻の家にいるとき、十数人の男が突然現れて連行したという。その後、本人から家族に電話があり「大丈夫だ」と連絡があった。呂波は銅鑼湾書店の株主の一人だが、やはり妻が深圳住まいの中国人で、妻の家にいるところを連行されたという。この連行状況から考えても、林栄基も桂民海も中国当局に身柄を押さえられ、いま中国国内にいることはほぼ間違いないと思われている。

31日に銅鑼湾書店の株主でもある妻が、香港警察に失踪届を出したが、年明けに李波直筆のファクスが会社に届き、「急いで処理せねばならない問題があり、世間に知られないように内地に戻って、調査に協力している。しばらく時間がかかる。…失踪捜査届を取り下げるように妻に伝えてほしい」という伝言があった。

中略

李波は英国籍保持者だ。大陸に行くためのビザ替わりでもある「回郷証」は自宅に置いたままの失踪だった。となると、彼はどうやって大陸に入境できたのか。本人の同意あるなしにかかわらず、香港という一国二制度の建前がある地域で、堂々と外国人を中国の都合で大陸に移送したとしたら、これは中国がいまや北朝鮮並みの無法国家になりさがったということではないか。

ここまで引用

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BBCなどは特集を組んで報道しているようなので、このばればれの一件は、中国当局にとって、かなりの痛手となる事は間違いないでしょう。

というか、李波は英国籍保持者なのでイギリスは当事者という事になります。

つまり英国人拉致事件 ですね。
(大切な事なので太字にしました)

日本のマスコミはもっと取り上げないといけません。


仕事中なので、メモ程度。このへんで


【OMAKE】


カシオが1月5日に発表したスマートウォッチ。


https://youtu.be/aXWhv0Yd5Sg


いわく

「これまでのスマートウオッチは、時計として必要最低限の機能を備えていなかった。振らないと時間が判らない(注:アップルウォッチの事)時計は時計として有り得ない。」

登山やサイクリング、釣りといったアウトドア用途に特化した製品で、5気圧の防水性能や米国防総省の軍用規格に準拠した耐久性を備え、省電力モードで1ヶ月の稼働が可能らしい。

もちろん、スマートウォッチらしく、アンドロイドも搭載してソフトも動く・・らしい。

価格は7万円。販売は3月頃。

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