先月、大阪はアメリカ村にデンマークに本社を置く、100円ショップがオープンしました。「タイガー」という名前の店なのですがご存知でしょうか?

開店から2日で所定の在庫が底を尽き、好調なすべり出しを見せたのですが、実はこのブランドの日本支社長が日経ビジネスのインタヴューに応えていたのが非常に印象に残っています。

それはひとつに、何故、日本の大阪に店を出したのか?という問いかけに対して、日本はヨーロッパと同じくらい経済が成熟していて、ヨーロッパで売れた同じものが、日本でも売れるだろうと判断して出店を決断したということ。

東京でなく大阪であるのは、東京は様々なブランドが既に進出しており、「タイガー」の独自色が薄められてしまうだろうと判断したということ等でした。

別に阪神タイガースだから大阪じゃないわけです。

曰く、日本は既に経済的に成熟しており、右肩上がりは無い、それはヨーロッパも同じだと。

実は、この「タイガー」デンマークを皮切りに、いままでフィンランドやスェーデン、フランス等に16店舗ほど出店しているのですが、ヨーロッパ以外では初めての出店であり、そこに日本が選ばれたことに対して、ちょっと目から鱗的な、まあ、僕としては印象を持った訳です。ちなみに商品の内容は、カラフルな日用品等をメインに100円から1000円程度のお手軽な雑貨を売りにしているお店です。

中国でも、東南アジアでもない日本の大阪。

逆に、何故中国での出店を考えなかったのか?という問いかけに対しては、中国はまだまだ経済が成長の過程にあり、市場も余りにも広すぎるので、ヨーロッパと同じものを持ち込んだとしても、必ずしも売れるとは限らない。各地方の経済格差も有り過ぎる、と。つまり、予想がなかなか立たないらしいんですね。

成る程、納得です。

ところで、たまたま先月に風神が仕事で中国の杭州に出かけて、現地の人との話の中で聞いた中で、この記事の内容とかぶる物があったので紹介します。

まあ、電子市場に行ったのですが、何故か電子レンジが置いてない。冷蔵庫や洗濯機はあるのにレンジが無い。

そこで20台の中国女性に「なんで?」と聞いたところですね。恥ずかしそうに答えてくれました。

「友達とシェアして暮らしてますが、ほとんど外食の屋台で済ましているので電子レンジは必要ないですね。夜に料理も余りしません。そのほうが安くつきますし、友達も持ってないです。」

冷凍食品も高いし、逆に屋台の小龍包とか20角~30角で買えるとの事。角なんて、僕は見たことありませんw日本でいう20銭~30銭といったところでしょうか?

ああ、なるほど杭州のあれが経済の成熟度と言うやつか!wと。

それで中国人の金持ちが日本で炊飯器を買って行くのかと、合点がいきました。

ちなみにこの話には、もう一回、落ちがありまして。

某商社の中国人に、上記の話をしたところですね。

「確かにそうですね~。でも、僕が産まれた所ではみんな、電子レンジ持ってます。」

「なんだと?」

「内モンゴルでは、逆に冷蔵庫を誰も持ってないですね。夏以外、夜外寒いから、肉とか外に出してたら凍ります。解凍する為に一家に一台、電子レンジを持ってますね~

うーむ、恐るべし中国。だが、それが最近面白く感じてます。


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