急転回のアメリカ外交
2010年2月2日 時事ニュース 今朝の朝刊にも載っていたが、先日オバマ大統領は、台湾に対してパトリオット3を売却すると発表しました。
私は以前ここで、アメリカ民主党政権の誕生と日本民主党政権の誕生で最も影響を受けるのは台湾だと書きました。5年以内に中華民国は無くなるかもしれないとも書きました。
アメリカから台湾への武器輸出は今後ないだろうと。
アメリカ外交に、思いつき外交は存在しません。ましてや、アメリカ大統領が、鳩山さんみたいにインド洋の給油のかわりに人道的支援、みたいな、やっつけ外交も有りえないと言ってよいでしょう。
では、アメリカによる今回の台湾への武器輸出が一体、何を意味しているのでしょう?非常に興味が湧いたので、情報を収集してみたら面白いことが判りましたた。
実は今回の台湾への武器輸出はstage1だと言うのです。stage1というのは、つまり段階的な、その先があるということです。
そして、ここからが重要な事なのですが、この武器輸出を招いた原因が他ならぬ、わが国、日本にあると。
昨年までアメリカは、ひとつの中国政策をはっきりと認めていました。中国を最重要パートナーとみなしていました。
東アジアにおいては日米安保50周年を機に日本と強固な絆を結び、一方で中国と総合互恵経済関係を結ぶというのがアメリカの外交方針でした。
ところが鳩山さんの迷走で日米関係がギクシャクした上に、テロ政策の見直しをせまられ、共和党だけでなく身内の民主党からも突き上げを食らう形になってしまいました。
ヒラリー国務長官との確執もあります。
そんな状況の中でオバマ大統領がどういう行動をとったか?
・・・・・彼は先月・先々月と野党共和党の外交通を多数招待して、ホワイトハウスで私的な懇談会を開いたのです。これにはびっくりしました。というか普通の民主党大統領があからさまにこんなことをすれば、自らのミスを認めた駄目大統領というレッテルを貼られてマスコミから袋叩きにあってもおかしくありません。
私は今までオバマ大統領を本当に理解していませんでした。彼は物事の本質を見極めることが出来る数少ない人間です。まさか直接、対話するなんてw
そして今月の所信表明です。その中で一際、私の注目を引いたのが、「輸出額を2倍に引き上げる」という項目でした。
これを聞いた時に真っ先に頭に思い浮かんだのが同じ民主党政権だった時のクリントン政権で行われた、企業代表を引き連れての押し売り外交です。
同じようなことをオバマさんもするのかと疑いました。が、どうやら違ったようです。
次にきたのが国防費の大幅な増額です。日本円にして64兆円という、とてつもない数字をぶち上げてきました。
そして翌日に発表されたのが、先に書いた台湾への武器輸出決定。
米国に対して一定の距離をおき、中国に近づいて三角形のバランスを取ると言うのが鳩山外交ですが、それに対して米国は答えを出した訳です。
それなら米国は日本と距離をおいた分、台湾に近づき、東アジアのパワーバランスをとりますよとw しかも所信表明演説で明らかにした輸出額を増やしつつ、中国を牽制しますよとw
今回の一連の騒動で割りを食ったのは明らかに中国です。ひとつの中国政策が、あろうことか鳩山さんのせいで危機に瀕するというw
今回、アメリカが台湾に輸出を表明したのは専守の為のパトリオットと、航続距離が短い戦闘ヘリでした。
もちろん、輸出額2倍を達成するためにはこれだけでは足りません。場合によってはF16戦闘機の輸出復活も言外にちらつかせている訳です。
その意図は?
米国に対して一定の距離を置き始めた日本に近づくなと。
取り込むような事をするなという訳ですw
オバマさん、素敵です。
ところで、今回のパワーバランス外交と国防費増額は明らかに民主党らしくありません。どちらかと言えば、共和党の意向に乗っ取った政策と言ってもいいでしょう。これが果たして何を意味するのか??
これを判断する材料がまだ、出揃っていませんので今回はこれくらいにしておきます。
おやすみなさい。
私は以前ここで、アメリカ民主党政権の誕生と日本民主党政権の誕生で最も影響を受けるのは台湾だと書きました。5年以内に中華民国は無くなるかもしれないとも書きました。
アメリカから台湾への武器輸出は今後ないだろうと。
アメリカ外交に、思いつき外交は存在しません。ましてや、アメリカ大統領が、鳩山さんみたいにインド洋の給油のかわりに人道的支援、みたいな、やっつけ外交も有りえないと言ってよいでしょう。
では、アメリカによる今回の台湾への武器輸出が一体、何を意味しているのでしょう?非常に興味が湧いたので、情報を収集してみたら面白いことが判りましたた。
実は今回の台湾への武器輸出はstage1だと言うのです。stage1というのは、つまり段階的な、その先があるということです。
そして、ここからが重要な事なのですが、この武器輸出を招いた原因が他ならぬ、わが国、日本にあると。
昨年までアメリカは、ひとつの中国政策をはっきりと認めていました。中国を最重要パートナーとみなしていました。
東アジアにおいては日米安保50周年を機に日本と強固な絆を結び、一方で中国と総合互恵経済関係を結ぶというのがアメリカの外交方針でした。
ところが鳩山さんの迷走で日米関係がギクシャクした上に、テロ政策の見直しをせまられ、共和党だけでなく身内の民主党からも突き上げを食らう形になってしまいました。
ヒラリー国務長官との確執もあります。
そんな状況の中でオバマ大統領がどういう行動をとったか?
・・・・・彼は先月・先々月と野党共和党の外交通を多数招待して、ホワイトハウスで私的な懇談会を開いたのです。これにはびっくりしました。というか普通の民主党大統領があからさまにこんなことをすれば、自らのミスを認めた駄目大統領というレッテルを貼られてマスコミから袋叩きにあってもおかしくありません。
私は今までオバマ大統領を本当に理解していませんでした。彼は物事の本質を見極めることが出来る数少ない人間です。まさか直接、対話するなんてw
そして今月の所信表明です。その中で一際、私の注目を引いたのが、「輸出額を2倍に引き上げる」という項目でした。
これを聞いた時に真っ先に頭に思い浮かんだのが同じ民主党政権だった時のクリントン政権で行われた、企業代表を引き連れての押し売り外交です。
同じようなことをオバマさんもするのかと疑いました。が、どうやら違ったようです。
次にきたのが国防費の大幅な増額です。日本円にして64兆円という、とてつもない数字をぶち上げてきました。
そして翌日に発表されたのが、先に書いた台湾への武器輸出決定。
米国に対して一定の距離をおき、中国に近づいて三角形のバランスを取ると言うのが鳩山外交ですが、それに対して米国は答えを出した訳です。
それなら米国は日本と距離をおいた分、台湾に近づき、東アジアのパワーバランスをとりますよとw しかも所信表明演説で明らかにした輸出額を増やしつつ、中国を牽制しますよとw
今回の一連の騒動で割りを食ったのは明らかに中国です。ひとつの中国政策が、あろうことか鳩山さんのせいで危機に瀕するというw
今回、アメリカが台湾に輸出を表明したのは専守の為のパトリオットと、航続距離が短い戦闘ヘリでした。
もちろん、輸出額2倍を達成するためにはこれだけでは足りません。場合によってはF16戦闘機の輸出復活も言外にちらつかせている訳です。
その意図は?
米国に対して一定の距離を置き始めた日本に近づくなと。
取り込むような事をするなという訳ですw
オバマさん、素敵です。
ところで、今回のパワーバランス外交と国防費増額は明らかに民主党らしくありません。どちらかと言えば、共和党の意向に乗っ取った政策と言ってもいいでしょう。これが果たして何を意味するのか??
これを判断する材料がまだ、出揃っていませんので今回はこれくらいにしておきます。
おやすみなさい。
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