今、日本の農政は滅びようとしている。自らが動こうとしなかった優柔不断な自民党農政のおかげで、早晩消えてしまう可能性すらある。

 日本の食料自給率唯一、100%に近い米。だが、それも今や幻想に近い。

 過去30年に渡って行なわれた減反政策が、結果的に農政を滅ぼしつつあると言ってもいい。そもそも減反政策とは、米の過剰な生産を押さえ、米価の安定化を図るために行なわれていたものだった。だがしかし、30年の長きに行なわれた結果、米農家はあろう事か滅びに瀕している。


 当時、40歳台だった米農家も今や70歳台。今さら減反取り止めと言われても自力で水田を耕す事などできようはずもない。世代交代で我が子に託そうにも、荒れた
田んぼのままに、最低限の給付金を援助されていた農家に残る次世代などいよう筈もない。


 さらに矛盾は、米価安定供給を旗印に行なわれていたにもかかわらず、ガットの
圧力に屈して輸入米を押し付けられて、年間70万トン近い米を輸入していた事実。

 末期に至っては、補助金の給付を選挙での投票に結び付けるしか脳がない国会議員に支えられ、静かに死に行く運命を待っていた農政と断定してよいかもしれない。

 僕は正直、これ以上日本の農政の未来を予想したくはない。だから、今の状況から判断して、起こりうる可能性の高い未来を羅列するだけで、勘弁して欲しい。







 


 近い将来、日本の小規模農家は滅びるだろう。その中で台頭してくるのは株式会社化された大規模農家。

 高齢化によって手放さざるを得ない田畑を吸収し、大規模スーパーに直接卸すひも付きのプラント農場。

 例えば今、実際に行なわれている具体的例を挙げよう。今現在、デフレの中で各スーパー・デパートはプライベートブランドの導入に血道をあげている。仲買を廃し、より安く産地から直接仕入れた食材をプライベートブランドとして卸し、消費者に安定供給する。
 産地に直接投資し、資金を出して株式会社化された農場を自ら経営し、仕入れる。特にイオンはその流れの真っ只中にある。

 ちなみにイオンの創業者は岡田外務大臣の親父な訳だが・・・・。

 その流れの中で今、決定的に不足しているものがある。それは株式会社化された
農場で働くべき労働力。これには、強制帰国を待つ日系ブラジル人がまず最初に当てられる。不況の中こぼれた彼らは喜んで従事するだろう。そしてそれは更なる広がりを見せ、外国人労働者の受け皿となる。

 農政の復興と外国人労働者の受け入れ拡大。正に民主党のマニフェストに一致する。

 恐らく、農地所有の規制緩和が1年以内に公布されるだろう。

 そして。

 
 
 
 ・・・・・・僕なりのさらなる予想はあるが、これ以上は誰かコメント欄にプリーズw もちろん自由な意見でOK。

 おやすみ。
 
  

コメント

いそかぜ
2009年9月28日23:57

友達の家が趣味な感じで農業やってますが、全然儲からないそうですね。
売店では一房1000円以上する結構な品種の葡萄を作っているそうですが、業者への卸値は一房180円ぐらいにしかならないそうで、肥料や葡萄に被せる紙代ぐらいにしかならないもんだから、全然元が取れないそうです。
友人も「農業なんてやるもんじゃないよ」っと言っています・・・

nophoto
Karaya
2009年9月29日11:53

中間マージンの割合が高すぎて商売にならないのが現状でしょう。
地産地消のもとがんばってる農家は生き残れるかもしれませんが、
それ以外は大手が参入してきたら全滅するでしょう。

Newsである農家の人が言っていました。
「もうからなければ農業なんて潰れるよ。自分で儲かる道を模索しないといけない」

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