バリ18機キター!
2003年8月8日 みっちゃん。一言多いギャグを言っては
みんなを楽しませてくれてます。赤ひとすじの
みっちゃんLOVE
年齢に似合わない、俊敏なユニット操作。
みんなを常に気づかうGood Mind.
今、彼なくしてベイロンは語れません。
みっちゃんLOVE
そんな彼が、好きなバルカン捨ててまで
して、バリバリ部隊を結成してくれました。
閑話休題
最近 「空母零戦隊」 岩井勉 著
という本を買いました。この中で、すごい
心の中に残った1章があったんで紹介します。
結構、後半部分なんですが、
「まかりならぬ」の一言
国分基地に集結していた各作戦部隊は、索敵
機より「機動部隊発見」の報あり次第、各航空
隊より数名ずつ指名され、その場で特攻攻撃を
命じられ、三十分後には機上の人となって出撃
していった。
ある日の昼過ぎ、急に特攻が決まり、出撃
していった戦闘機隊があった。彼らは昼飯は
食べないまま飛び上がって行ったが、この事が
後で飛行長の耳に入り、飛行長は主計長を呼び
つけ、みんなのいる面前で叱りとばした。
「これから敵艦に突入すると言う特攻隊員達
を、空腹のまま出発させたとは何事だ!昼を
過ぎているというのに、最後の飯ぐらい腹いっぱ
い食わしてやれんのか。お前らはわれわれ戦闘
員を何と心得ているのか。全く職務怠慢だ」
殺気と混乱の中での一コマである。
四月十六日
私達零戦は制空隊として、この日は特に三〇八
飛行隊長の平田嘉吉大尉を指揮官として、二十六
機が、紫電四機と共に発進。喜界島上空において
F6F、F4Uの大群と遭遇し、四機を撃墜、四機
を撃破したが、我が方も未帰還四機の損害をこう
むった。
わが三一〇戦闘隊の他にも二一〇空の零戦四機
、紫電七機が関野成夫大尉指揮のもとに出撃、
二五二空の零戦十二機は柳沢八郎少佐指揮のもと
に出撃。
爆撃隊は、七〇一空の彗星四機が索敵攻撃に
出撃、全機未帰還となった。
六〇一空爆装零戦、青木牧夫中尉以下四機出撃
。全機未帰還。
二五二空爆装零戦、矢野昇中尉以下四機出撃。
宇佐空より派遣された九九艦爆十九機は、早朝
、国分基地を発進、敵水上艦艇に特攻攻撃を
決行した。
このころのことだが、甲飛四期生(私が筑波空
で受け持ったクラスである)の某准士官がいた。
彼は妻帯者であり、准士官にもなっているので
技量も優秀なのは当然である。彼が、特攻出撃
の前夜私のところに来て、
「特攻攻撃とは、爆撃命中率百パーセントで
あれ、という意味ではないのですか。私は敵艦
に完全に命中させる自信があります。その場合
生きて帰ってはいけないのでしょうか」
と、私に問いかけた。私は返事に困った。
「いや、それはいけないのだ。」
とは、知ってはいながらも、とても彼を前に
しては言えなかったので、
「古い搭乗員がほとんど死んでしまった今日、
君が言うように、老練な者は確実に戦果をあげ
何回も出撃してこそ、国の為になるのだと考える
。生きて帰るがよい。」
と答えるより言いようがなかった。また彼自身
にしても、私のこの返答には心の中で解せない
ものがあったのか、
「明朝出発の際、長官にこのことを質問して
みます。」
と言って、彼は部屋を出て行った。
翌朝、特攻隊は例のごとく、出撃のため号令台
の前に整列し、宇垣長官のはなむけの言葉を
ちょうだいした。
「前回は、小官所用のため特攻隊見送りが
できなかった。本日お前たちが行ったら、昨日
出撃していった者達によろしくつたえてくれ。
みんなの成功を祈る」
長官の言葉が終わった時、昨夜の准士官が、
「質問があります」
と言って手をあげた。長官は彼の方を見た。
「本日の攻撃において、爆弾を百パーセント
命中させる自信があります。命中させた場合
、生還してもよろしゅうございますか」
彼が言い終えるや否や、長官は即座に大声で
答えられた。
「ま か り な ら ぬ 」
の一言であった。
「かかれ」
の号令があって、彼は私のところに走りよ
った。
「今、聞いていただいたとおりです。あと二
時間半の生命です。ではお先に。」
と言い残して機上の人となった。
この長官の一言が、三十何年たった現在も、
私の耳から消えることがない。
終戦を知るや、宇垣長官は彗星と共に沖縄に
突入し、自ら生命を絶たれたが、若い特攻隊員
を見送る時、すでに覚悟ができておられたから
こそ、あのような厳しい命令を下す事ができた
のだと感じている。
岩井さんは終戦まで戦い抜いた数少ない
零戦乗りなのですが、淡々とつづられた文章
の中に、彼の隠された感情がかいまみれます。
私ごときの感想などは、書くに値しないと
思いますので、興味ある方は買ってみるのも
よいかと。
今日はこの辺で、 m(_ _)m
みんなを楽しませてくれてます。赤ひとすじの
みっちゃんLOVE
年齢に似合わない、俊敏なユニット操作。
みんなを常に気づかうGood Mind.
今、彼なくしてベイロンは語れません。
みっちゃんLOVE
そんな彼が、好きなバルカン捨ててまで
して、バリバリ部隊を結成してくれました。
閑話休題
最近 「空母零戦隊」 岩井勉 著
という本を買いました。この中で、すごい
心の中に残った1章があったんで紹介します。
結構、後半部分なんですが、
「まかりならぬ」の一言
国分基地に集結していた各作戦部隊は、索敵
機より「機動部隊発見」の報あり次第、各航空
隊より数名ずつ指名され、その場で特攻攻撃を
命じられ、三十分後には機上の人となって出撃
していった。
ある日の昼過ぎ、急に特攻が決まり、出撃
していった戦闘機隊があった。彼らは昼飯は
食べないまま飛び上がって行ったが、この事が
後で飛行長の耳に入り、飛行長は主計長を呼び
つけ、みんなのいる面前で叱りとばした。
「これから敵艦に突入すると言う特攻隊員達
を、空腹のまま出発させたとは何事だ!昼を
過ぎているというのに、最後の飯ぐらい腹いっぱ
い食わしてやれんのか。お前らはわれわれ戦闘
員を何と心得ているのか。全く職務怠慢だ」
殺気と混乱の中での一コマである。
四月十六日
私達零戦は制空隊として、この日は特に三〇八
飛行隊長の平田嘉吉大尉を指揮官として、二十六
機が、紫電四機と共に発進。喜界島上空において
F6F、F4Uの大群と遭遇し、四機を撃墜、四機
を撃破したが、我が方も未帰還四機の損害をこう
むった。
わが三一〇戦闘隊の他にも二一〇空の零戦四機
、紫電七機が関野成夫大尉指揮のもとに出撃、
二五二空の零戦十二機は柳沢八郎少佐指揮のもと
に出撃。
爆撃隊は、七〇一空の彗星四機が索敵攻撃に
出撃、全機未帰還となった。
六〇一空爆装零戦、青木牧夫中尉以下四機出撃
。全機未帰還。
二五二空爆装零戦、矢野昇中尉以下四機出撃。
宇佐空より派遣された九九艦爆十九機は、早朝
、国分基地を発進、敵水上艦艇に特攻攻撃を
決行した。
このころのことだが、甲飛四期生(私が筑波空
で受け持ったクラスである)の某准士官がいた。
彼は妻帯者であり、准士官にもなっているので
技量も優秀なのは当然である。彼が、特攻出撃
の前夜私のところに来て、
「特攻攻撃とは、爆撃命中率百パーセントで
あれ、という意味ではないのですか。私は敵艦
に完全に命中させる自信があります。その場合
生きて帰ってはいけないのでしょうか」
と、私に問いかけた。私は返事に困った。
「いや、それはいけないのだ。」
とは、知ってはいながらも、とても彼を前に
しては言えなかったので、
「古い搭乗員がほとんど死んでしまった今日、
君が言うように、老練な者は確実に戦果をあげ
何回も出撃してこそ、国の為になるのだと考える
。生きて帰るがよい。」
と答えるより言いようがなかった。また彼自身
にしても、私のこの返答には心の中で解せない
ものがあったのか、
「明朝出発の際、長官にこのことを質問して
みます。」
と言って、彼は部屋を出て行った。
翌朝、特攻隊は例のごとく、出撃のため号令台
の前に整列し、宇垣長官のはなむけの言葉を
ちょうだいした。
「前回は、小官所用のため特攻隊見送りが
できなかった。本日お前たちが行ったら、昨日
出撃していった者達によろしくつたえてくれ。
みんなの成功を祈る」
長官の言葉が終わった時、昨夜の准士官が、
「質問があります」
と言って手をあげた。長官は彼の方を見た。
「本日の攻撃において、爆弾を百パーセント
命中させる自信があります。命中させた場合
、生還してもよろしゅうございますか」
彼が言い終えるや否や、長官は即座に大声で
答えられた。
「ま か り な ら ぬ 」
の一言であった。
「かかれ」
の号令があって、彼は私のところに走りよ
った。
「今、聞いていただいたとおりです。あと二
時間半の生命です。ではお先に。」
と言い残して機上の人となった。
この長官の一言が、三十何年たった現在も、
私の耳から消えることがない。
終戦を知るや、宇垣長官は彗星と共に沖縄に
突入し、自ら生命を絶たれたが、若い特攻隊員
を見送る時、すでに覚悟ができておられたから
こそ、あのような厳しい命令を下す事ができた
のだと感じている。
岩井さんは終戦まで戦い抜いた数少ない
零戦乗りなのですが、淡々とつづられた文章
の中に、彼の隠された感情がかいまみれます。
私ごときの感想などは、書くに値しないと
思いますので、興味ある方は買ってみるのも
よいかと。
今日はこの辺で、 m(_ _)m
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